65歳以上になると睡眠が変わる?

65歳以上になると睡眠が変わる?

おじいちゃん、おばあちゃんは早起き。

これはよく言われることですよね。

実は年齢と睡眠って、関係が大きくて、年齢が上がるにつれて

睡眠の質や量に変化が生じます。

これは、当たり前のこと。

 

特に65歳以上になると、睡眠パターンは顕著に変化します。

 

今日は、年齢で起こる睡眠の変化について、深掘りしていきます!

 

年齢と睡眠パターンの変化

若い頃は、就寝後の最初の3時間は深い眠りが頻繁に訪れます。

そして時間が経つにつれて睡眠は浅くなる傾向にあります。

 

しかし、年齢を重ねていくと、いくら健康状態が良好であっても、

深い睡眠を取るのがなかなか難しくなってきます。

なので、夜間に何度も目が覚めてしまう。

睡眠に変化があることは、

肌の老化、白髪、老眼といった老化現象の自然な過程の一部。

 

なので、日中に活動的で健康的に過ごしている限り、

特に心配する必要はありません。

 

65歳以上になると、ノンレム睡眠の割合が減少するという研究結果もあります。

ノンレム睡眠は、脳が休息状態にある深い眠りのこと。

ノンレム睡眠が減った結果、夜間に目が覚めたり、早朝覚醒が増加するんです。

 

なぜこうなるかというと、ノンレム睡眠が減って、

レム睡眠(夢をみる浅い眠り)が増えることで、睡眠時間が断続的になり

睡眠の質が低下してしまうから。

 

若い頃に比べて眠れない夜を過ごすことに悩む人も少なくありません。

ただ、繰り返しになりますが

日中活動的に過ごせているようなら、特に心配することはありません。

自然な老化現象の一種です。

 


なぜ睡眠時間が変化するの?

脳の成長と老化に伴い、脳が睡眠を求める量は自然と減少していきます。

これは、身体が必要とする休息の量が変化することとも関わりがあります。

高齢になるほど、昼間の活動量が減る傾向にあるので、

相対的に深い睡眠の必要性も低下します。

 

ただ、多くの人が「夜8時間は睡眠を取るべき」という考えに囚われがち。

その結果、実際には少ない睡眠で十分なのに、

眠れないことへの過剰な心配が不眠症を引き起こす原因となることがあります。

 

年齢によって睡眠が変化してきた時のアプローチ

年齢を重ねてきて、若い頃のように眠れなくなった・・・。

そういう睡眠のお悩みに関しては、次のように意識することをおすすめします。

 

1. 個人差を認識する

人によって睡眠の必要量は異なります。

自分自身の体と相談しながら、必要な睡眠時間を見極めることが大切です。

 

2. 睡眠の質を重視する

睡眠時間を無理に伸ばすよりも、質の高い睡眠を得ることを目指しましょう。

寝室の環境を整える、就寝前のリラックスタイムを確保するなど、

質の良い睡眠に役立つ習慣を取り入れることが重要です。

 

3. 昼間の活動を見直す

日中の適度な活動や運動は、夜の睡眠の質を向上させます。

特に、屋外での散歩などは、身体のリズムを整えるのに役立ちます。

 

4. 専門家の助言を求める

睡眠に関する悩みが3ヶ月以上続く場合は、

専門家に相談することをお勧めします。

時には、睡眠の悩みが実は他の病気の兆候だった!ということもあり得ます。

 

5.朝の光を避ける

早く目が覚め過ぎてしまうお悩みがある場合は、

朝の光を避けてみてください。

一般的には眠れないというお悩みには朝日が重要です。

朝の光には、体内時計を調整して朝型にする効果があルカらです。

なので、朝早く目覚めて困っている場合は、朝の光を避けることが大切。

夕方以降の光は体内時計を夜型に調整してくれるので、

たとえば、朝の散歩を夕方にするなども効果的です。

 

6.眠くなるまでベッドに入らない

年齢を重ねてくると、眠くなるタイミングが若い頃より

1時間~1時間半ほど早まります。

ただ、質のよい睡眠をとるコンディションが整うのは、

平均的に午後10時30分以降とされています。

することがないからと早くベッドに入るのではなくて、

なるべく遅い時刻まで起きていて、

本当に眠くなった時にベッドに入ることをおすすめします。

 

 

年齢と共に、睡眠パターンに変化が生じるのは自然な現象です。

もし今65歳以上で睡眠の問題に直面している場合、

無理に若い頃の睡眠時間を目指すのではなく、

質の良い睡眠を確保するように心がけてみてください。

 

赤ちゃんの頃の睡眠と、若い人の睡眠が全然違うように、

睡眠の状態が年齢にとって変わるのは当たり前のこと。

年齢を重ねても質の高い睡眠を得ることは可能です。

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