最近注目の集まっているGABA。
睡眠に悩んでいる方であれば、「睡眠の質をサポートする成分」として
広告で見たことのある方も多いかもしれませんね。
今日は、GABAがなぜ睡眠に良いのか、そのメカニズムわかりやすくまとめます。
GABAってなに?
GABA(γ-アミノ酪酸っていうんですけど)は、名前の通り、アミノ酸の一種。
脳内の抑制系の神経伝達物質の一つです。
抑制ということは、神経系の活動を鎮静化させる役割を果たしています。
具体的には、GABAは神経細胞間の情報伝達を調節しているんですが、
過剰な興奮を抑えることで、精神的なリラックス状態をもたらしています。
この特性が、なぜGABAが睡眠の質を向上させるかの鍵を握っています。
GABAと睡眠の質
GABAは、睡眠サイクル、特に深い眠りの状態である
ノンレム睡眠を促進することが知られています。
ノンレム睡眠は、身体の修復や成長ホルモンの分泌、記憶の固定など、
人間が生きていく上でとっても重要なプロセスの睡眠の状態です。
GABAが豊富な状態だと、ノンレム睡眠をサポート(促進)してくれるので、
結果として睡眠の質を向上させるというワケです。
GABAとストレス
GABAは、ストレスを感じると体内から減ってしまう成分です。
もともと体内で十分な量が作られているんですが、
疲労、強いストレスにさらされると、それを緩和しようとして
体がGABAを大量に消耗してしまいます。
なので、ストレスを感じやすい人は不足しがちに。
GABAが不足すると興奮性の神経伝達物質が過剰に分泌されることになり、
リラックスできなくなって緊張状態が続いてしまいます。
「ストレス対策」の商品にもGABAがよく含まれているのはこれが理由。
チョコレートに配合されている商品は最近コンビニでもよく見ますよね。
GABAを摂ると、リラックスしているときに出る
α波という脳波が出やすくなります。
だからストレスを感じた時に摂取すると、
興奮状態を抑えて副交感神経が働いてくれるようになるんです。
睡眠薬のように強制的に眠くなる効果は含まれていないので、
昼間でも安心して摂取してください。
昼間に摂取したGABAで、夜の睡眠の質がUPしたという研究結果もありますよ。
GABAは腸内環境が大事
GABAの主な作用は、脳内の神経細胞の活動を抑制することです。
抑制性の神経伝達物質は、脳の神経細胞の約30%を占めていて、
脳内の血流を活発にしたり、酸素供給量を増やしたり、
脳細胞の代謝機能を高めてくれています。
GABAは腸内の受容体から、身体に吸収されます。
そして、空腹時の方が吸収されやすいとも言われています。
なので、睡眠の質を高めるためにGABAを摂るなら
腸内環境を整える
空腹時に摂る
これが大事!
脳を覚醒させる物質(ヒスタミン)の働きを抑えてくれる作用があるので、
GABAが増えると脳が眠ってくれるようになります。
GABAどうやって摂る?
ちなみに、GABAはビタミンB6と一緒に摂取するのがおすすめ!
ビタミンB6にはGABAの体内での合成をサポートする作用があるからです。
ビタミンB6は赤身の肉・魚などに多く含まれていますよ。
GABAはサプリメントもありますが、
食べ物から摂るならこの食品が含有量が多いですよ〜!ってものたちを
並べておきます。
玄米・大麦・発芽玄米
玄米にはGABAだけでなくてビタミンB6も豊富に含まれてるので、
GABAとビタミンB6が同時に摂取できる玄米は、
GABAを効率的な摂取できる理想的な食品!
白米から玄米に変えてみるのもいいかもしれません。
ほうれん草
ほうれん草にはビタミンC、鉄分も多く含まれています。
鉄分は特に、睡眠にとっても重要な成分の一つ!
さつまいも
食物繊維も豊富なさつまいも。
GABAの吸収には腸内環境 が大切!という話をしましたが、
さつまいももGABAと食物繊維が一度にGETできる効率的な食品。
皮にも栄養素が多く含まれているので、蒸したり焼いたりして
皮ごと食べるのがおすすめです。