脳って身体全体の、20%のエネルギーを使っているんです。
だからエネルギー不足になると、活動できなくなったり、
集中力がなくなったり、不安な気持ちが生まれてきたりします。
脳のエネルギーになっているのは「糖質」です。
ただ、糖質をただたくさん摂ればいいというわけでもないんです。
人のカラダって精密にできていて、
糖質を摂り過ぎると「血糖値スパイク」という脳のエネルギー不足になってしまうんです。
この状態になると、頭がぼーっとしたり、やる気が出なくなったり、逆にエネルギー不足の状態と同じようになります。
なぜでしょうか?
糖質を摂ると、すい臓からインスリンというホルモンが出て、
糖を吸収しようとします。
ただし、大量の糖質を摂るとインスリンが出過ぎてしまって、急上昇した血糖値が今度は急激に下がることに。
この血糖値スパイクによって、血中のブドウ糖が不足すると、
脳のエネルギーが不足してしまうんです。
血糖値を急上昇させないためには?
人のカラダって精密にできていますよね。
糖質が少なすぎても、足りなすぎても、脳は十分働くことができません。
「血糖値スパイク」を引き起こさないために糖質を摂るには
「低G I食」がおすすめです。
これは食後の血糖値の上昇を表した数字なんですが、
数字が大きいほど、食後の血糖値が上がりやすくて、
低いほど、血糖値の上昇がゆっくりになります。
だから「低」GIの食品がいいんです。
どんな食事が低GI?
糖質は、炭水化物から食物繊維を抜いたものです。
甘いもの、白いものに多く含まれています。
低GI食品は、例えば白米より玄米、白い食パンよりライ麦パンの方が糖質が低いです。
精製されていない色のついた炭水化物の方が
糖の吸収を緩やかにしてくれる食物繊維が多く含まれています。
主食
玄米、全粒粉パン、ライ麦パン、うどん、そば、オートミール
フルーツ
りんご、オレンジ、イチゴ、桃、柿、さくらんぼ、レモン
野菜
きゅうり、ブロッコリー、かぶ、ほうれん草、キャベツ、ピーマン
肉・魚介類
豚肉、鶏肉、ソーセージ、ホタテ、いくら、しらす、マグロ
きのこ類
マッシュルーム、えのき、エリンギ、しめじ、椎茸、なめこ
脳のエネルギー不足を防ぐ低GI食品、正しく摂ってくださいね。